会長の社内英語公用語化へすさまじい決意

      2016/03/12

会長と私と海外事業部ディレクター兼部長との取締役会招集の打ち合わせ!
海外事業部長の発言
私は、社内公用語英語化は社内の方針程度に止めるべきと考えます。
「社内の空気が悪くなるから」が理由です。
 海外では日本人同士でも英語で話さなくてはならない時があります。外国人が1人でも入れば議論はすべて英語だからです。ぼくがアラビアで部長をしていた時、部下の日本人と議論になる時がありました。この時、英語での発言を聞いていると、部下がどうしても生意気に見え、「何様のつもりだ」という気持ちになりました。日本語ならば「OOOOと考えますが、どう思いますか?」といったように敬意を払って話してくるはずなのに、英語ではストレートに主張してくるからです。
 部下も「上司に向かってこんな口の利き方はまずい」と思っているようです。結果、2人で話す機会を設けて、日本語でもう一度主張を述べ合うことになります。上下関係をわきまえた話し合いの中で両者の‘関係修復’が平和裏になされました。
 日本で社内会議がすべて英語化したら、少人数での関係修復会議が頻繁に行われるようになるか、上司と部下の関係が猛烈に悪化するかのどちらかでしょう。
 日本には上の者を立てる文化があります。電車で隣り合わせた2人のサラリーマンの会話を聞いていても、どちらが上司なのかすぐに分かるぐらいです。これに対して、英語は‘平等’な言語です。2人の会話を聞いてもその関係は分かりません。ぼくは、ある課長が、雲の上の存在のような社長に向かって
Can you really take that chance?
それにかける勇気がありますか?
 と発言するのを聞いたことがあります。「そんな不躾(ぶしつけ)な言い方をしたら、社長は気を悪くしないだろうか」と一瞬ひやっとしました。ですが、社長は何を気に留めることもなく応えていました。 しかしこのひやっとすること自体が問題のように思えます。
後で、関係修復会議を都度開くことで、社内の業務上のスムーズさが、著しく阻害される恐れがあることを考えると、社内公用語英語化は、努力目標程度に位置づけした方が、ベターと考えます。
会長の発言
君は、海外事業部でいままで、なにを理想に仕事をしてきたんだね!社内で上司と部下の関係が、どうにかなるなんて、どうでもいいことだよ!いいか?市場を海外に求めるための、社内公用語英語化なんだ!

会議で通訳なんか挟んでいたら、迅速なコミュニケーションが、図れないだろう!すべて英語で考えて、英語で表現してこそ、正確で迅速なコミュニケーションが、英語圏の社員と図れるんだよ!

努力目標程度なんてとんでもない。測定可能な数量化できる英語力を職務上のスキルと位置づけ、これが達成できない社員は、降格人事の対象とするくらいのことを、考えなくてどうするんだ!

会長の激が飛んだのだった。

海外事業部長の会長への反論
会長のおっしゃられることも、十分に理解しているつもりです。
ただし、本業のスキルに関してすら、降格基準が存在していない現状にて、本業の手段である、英語力について、降格基準を定めるのは、バランスを欠くことになると思われます。

たとえば、本業のスキルが優れているにも関わらず、英語のスキルが、足りないため、降格されてしまうという事態が生じてしまいますが、これでは、社員の士気が損なわれてしまします。
会長の発言
バカもん!まだ私の言っている英語公用語化の意味が分からないのか?
英語は、本業の手段的スキルではなく、本業スキルそのものなんだ!たとえばな、日本人の社員を海外の拠点に赴任させるのに、どのくらいのコストがかかると思っているんだ!

現地の人材を採用、教育して、幹部に育て上げるんだよ!そのためには、英語で教育していかなければならないんだよ!通訳を挟んで、教え込んでいたのでは、その真意も伝わらないし、情報が伝わるのは、全体の65%に過ぎないんだよ!

だから、営業部門での管理部門でも、海外進出すると決めたら、海外で公用語化している英語
は、本業スキルそのものなんだよ!

会長の気迫のある決意に、海外事業部長は、何も反論することができなかった。

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 - 経営者の社内英語公用語化への覚悟